
Web制作会社においてプライバシーマーク(Pマーク)を取得する際ののメリットをご存じでしょうか?この記事では、Pマーク取得のメリットや保有する個人情報について解説し、Web制作会社がPマークを取得する際のポイントについても検討します。
目次
Web制作会社とは?
Web制作会社は、企業のホームページやECサイトなどのWebサイト制作を行う会社です。場合によってはシステム開発やSNS・Web広告制作も手がけ、最近ではマーケティングや集客全般まで請け負うことも珍しくありません。インターネット時代においては欠かせない存在です。
様々な種類のページを作成する過程で、クライアントから個人情報を渡される場面も多く、従業員にはそのような情報の取り扱いについてのリテラシーを求められるようになっています。
Web制作会社がPマークを取得するメリット
Web制作会社がPマークを取得するメリットは以下の通りです。
- 取引先と契約しやすくなる
- 社内の現状把握・ルール作りができる
- 信頼を得ることができる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)取引先と契約しやすくなる
Pマーク取得は競合他社との差別化に繋がり、特に大手企業や官公庁との取引においてPマーク取得が条件になることが多いため、事前に取得しておくことで取引がスムーズになります。
(2)社内の現状把握・ルール作りができる
Pマーク取得を通じて会社全体で現状把握を行い、情報セキュリティに関するルールを整備できます。また、毎年PDCAサイクルを回すことで定期的な社員教育や内部監査が実施され、個人情報の取り扱いに関する意識向上や情報漏洩の未然防止が期待できます。
(3)信頼を得ることができる
情報漏洩事件が多発する中、企業や消費者は適切な情報取り扱いを求めており、Pマーク取得は取引先や消費者からの信頼を獲得する上で有効です。これにより他社との差別化が図れます。
このように、Web制作会社にとってPマークを取得することには、多くのメリットがあります。信頼性の向上や取引先との良好な関係構築、社内の情報管理体制の強化に貢献するため、Pマークの取得を検討していただきたいです。
Web制作会社が保有する個人情報とその取り扱い
Web制作会社は、取引先から提供されるさまざまな情報の中に、個人情報が多く含まれることがあります。以下にその例を示します。
- Webサイトに社員の名前や顔写真を掲載する場合
- 事例紹介として、取引先の社員の情報を掲載する場合
- コンテンツの更新やSNS・Web広告の運用のためにIDやパスワードを提供される場合
- メルマガなどの配送のためのメールアドレスを管理する場合
- ニュースリリースとして未発表の情報を取り扱う場合
サーバー管理までを請け負っている場合には、サーバーにアクセスするために必要なIDやパスワードも個人情報であると言えます。
こういった個人情報を保有している場合、特に気をつけなくてはいけないのが、情報漏えいです。
非公開情報の掲載による情報漏えい、不正アクセスによる情報漏えい、メルマガの誤配信、顧客から預かった資料の紛失等、実際にあった情報漏えいもその原因は様々です。
管理ミスや設定ミスだけではなく、ヒューマンエラーによる情報漏えいも少なくありません。万が一、信条や人種、犯罪歴といった特別な配慮が必要な情報が漏えいしてしまった場合には、特定の個人が不利益を被る可能性もあるため、業務に関わる従業員一人ひとりが、高い意識を持つ必要があるのです。
Pマークの認証取得は、社内のセキュリティ体制を整えるだけではなく、従業員の意識向上にも繋がる有効な選択肢といえます。
Web制作会社の個人情報保護体制構築と審査のポイント
ここで、Web制作会社がPマークを取得する際の個人情報保護体制の構築や審査において重要なポイントを解説します。
①個人情報の取り扱いの流れとリスク分析の実施
Web制作会社は、個人情報を預かったり、編集したり、処理することが多いのが特徴です。クライアントごとにその流れが違う場合も多いです。ですから、クライアントを含めて、自社の個人情報の取扱いの流れを正確に追い、アクセスできる人の範囲を制限することや、不要になった情報を削除する、未知のリスクが潜んでいないかなどよく分析することが重要です。
②社員一人一人の意識向上とルールの見直し
Web制作会社が個人情報を取り扱う場合には、社員一人一人がクライアントとメールなどでデータをやり取りし、臨機応変にパソコンなどで処理することが多いと思われます。ですから、社員一人一人の意識の向上が重要であり、また自由度とセキュリティのバランスの取れたルールを定める必要があります。
③取引先との情報共有と適切な対策の実施
Web制作を進める過程において、クライアントの担当者が不用意に情報を送ってくることも考えられます。情報漏洩などの問題を起こさないように、よくコミュニケーションを取り、情報をやり取りする場合の方法を定めるなどの対策が重要です。またWebサイトの脆弱性のチェックを行うこととその意味を理解してもらうことで、一定の費用負担をしてもらうことも重要です。
Web制作会社にとって、デザイン品質や納期も重要ですが、個人情報の適切な取り扱いにも注意を払うことが必要です。Pマークは、個人情報保護の体制が整っている企業に付与される認証となっていることから、取得することによって競合他社との差別化が図れます。
まとめ
本記事では、Web制作会社におけるプライバシーマーク(Pマーク)取得のメリットと、個人情報保護体制構築のポイントについて解説しました。
Web制作会社がPマーク取得のポイントを押さえ、適切な個人情報保護体制を構築することで、顧客や取引先からの信頼を獲得するだけでなく、安心して業務を遂行できる環境を整えることができます。これにより、Web制作会社は競争力を向上させることができ、業績の向上にも繋がります。
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