
職場では、パソコンを代表としたIT機器の利用がますます増えています。一方、IT機器の普及に伴い、近年サイバー攻撃も増えています。
サイバー攻撃から、大切な個人情報や取引先情報といったデータを守るためには、さまざまなセキュリティ対策を行うことが重要です。
本記事では、情報セキュリティの定義や種類・対策方法について、詳しく紹介します。職場でIT機器を利用されている方には、非常に有効な情報です。ぜひ、最後までお読みください。
目次
情報セキュリティとは
セキュリティという言葉は、もともと「安全」「防護」「保障」といった意味を持つ英単語です。IT分野では、各種のハードウェア・ソフトウェア・システム運用などを通して、データやシステム・通信経路などを保護し、機密漏洩や外部からの攻撃、改ざんなどの危険を排除すること全般を指し、情報セキュリティといいます。
情報セキュリティ対策を充分に施していない場合、サイバー攻撃を受けやすくなり、個人情報や取引先情報といった機密情報の漏洩・改ざんなどのリスクが高くなります。
万が一、機密情報が漏洩・改ざんなどされた場合には、漏洩元の企業の信頼性が大きく揺らぐとともに、莫大な金額の補償を迫られる可能性があります。
その結果、企業の業績悪化などの問題が生じてしまうリスクがあります。
情報セキュリティ対策の種類
情報セキュリティ対策には、大きく以下の4つがあります。
- 技術的対策
- 物理的対策
- 組織的対策
- 人的対策
それぞれの対策のポイントについて、さらに詳しくみていきましょう。
技術的対策
技術的対策とは、主にIT技術を活用してセキュリティ設定を強化する対策を指します。たとえば、パスワードをかける、データを暗号化する、ファイアーウォールを設置する、アクセス権限を管理する、ウイルス対策ソフトを使うというような対策です。
物理的対策
物理的対策とは、物理的な空間や、機器・設備を活用して行うセキュリティ対策です。オフィスを施錠する、機器の盗難対策を行う、紙の廃棄時にシュレッダーを利用する、機器の廃棄時に物理的に破壊するというような対策です。
組織的対策
組織的対策とは、組織として取り組むセキュリティ対策です。組織内で情報セキュリティを高めるためのPDCAサイクルを回すことを指します。規程類を整備し、責任者や担当者を決め、定めたルールを実際に組織内で実行し、それが行われているかどうかを監査で確認するというような対策です。
人的対策
人的対策とは、文字通りシステムやデータを実際に操作する人に対して施す対策です。内部から生じる情報漏洩への対策とも言えます。内部の人物によって故意の有無を問わずに、個人情報・取引先情報などの機密性の高いデータが漏洩・改ざんされることが多いためです。
セキュリティ対策の具体的な事例
技術的対策
ファイアウォールの設定を強化することにより、外部からの不正アクセスに対して自社のシステム・データを守るといった対策があります。
また、システム・データのアクセス権限の制限を強化することで、当該システムの利用やデータの参照・更新・削除などが、あらかじめ権限を与えられた人のみ可能にするといった対策もあります。この対策を施すことにより、悪意を持った第三者からの操作によって、データ漏洩や改ざんされてしまうことを防げます。
最新のウィルス対策ソフトを、パソコンやサーバーに導入することによって、コンピューターウィルスに感染してしまうといったリスクを軽減させる対策も、代表的な技術的対策の一つです。
物理的対策
たとえば、サーバールームや執務室に入室する際に、指紋認証やパスワード認証を必要とするといった対策があります。また、監視カメラの設置・ノートパソコンに対してワイヤーロックおよび、鍵付きキャビネットへの保管を必須化するという対策があります。
具体的には、指紋認証やパスワード認証を導入することで、あらかじめサーバールームや執務室への入室が許可された従業員のみが入室できるようにします。
また、サーバールームや執務室に、不審な人物が侵入しないよう、監視カメラを設置し監視します。
パソコンやサーバーなどが持ち出されないように、ワイヤーロックをつけて机やキャビネットに固定するといったことや、ノートパソコンの利用が終わったときには、必ず所定の鍵付きキャビネットに保管し、開錠するための鍵はノートパソコンの管理者や利用者のみが持つようにするといった対策です。
組織的対策
組織として取り組む対策としては、個人情報保護規程、情報セキュリティ規程などといった、まずは規程を整備することから始めるべきです。
次にその規程を管理し、運用するための、責任者/担当者を、それを実行するに足る力量を持った人に指名し、業務の一環として取り組んでもらいます。
毎年一回は、内部監査を行い、決めたルールが守られているのかどうかを確認し、守られていない場合にはそれを守らせるということもここに含まれます。
人的対策
人によるデータ漏洩や改ざんを防ぐための対策としては、システムやデータベースの操作手順をマニュアル化したり、機密データを取り扱う際には、かならず複数の従業員によって相互確認・監視を実施し、操作ミスの防止や、故意にデータ漏洩・改ざんされることを抑止します。
また、故意にデータ漏洩・改ざんを行ってしまったときの罰則を規定したり、社員教育で情報リテラシーを向上させるなどの対策が挙げられます。
サイバー攻撃などによって、機密データの漏洩・改ざんなどを防止するためには、これらの脅威に対して適切にリスクアセスメントを実施し、企業における総合的な情報セキュリティを確保するため、ISMSの構築・運用が必須事項となっています。
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