
職場やご自宅で、パソコン(以下、PC)を利用する際に、会社からの指示や自主的な判断で「スクリーンセーバー」の設定を行っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、スクリーンセーバーをなぜ設定しておく必要があるか、よく理解されていない方も少なくないでしょう。
そこで本記事では、スクリーンセーバーを設定する理由・具体的な設定方法・設定の際に注意すべきポイントについて、詳しく解説します。
スクリーンセーバーの設定は、もはや必須と言っても過言ではありません。ぜひ本記事を最後までお読みになって、ご利用中のPCにスクリーンセーバーを設定することをおすすめします。
目次
スクリーンセーバーとは
スクリーンセーバーとは、「PCの操作を一定時間していないときに、自動的にアニメーション・イラスト・写真などを表示する」機能です。
WindowsやMacのOSにあらかじめインストールされており、またインターネット上にも無料・有料含めてさまざまなスクリーンセーバーが提供されています。
スクリーンセーバーの歴史
スクリーンセーバーの歴史は古く、1960年代にはすでに利用されていたようです。当時は、PCのディスプレイには主にブラウン管ディスプレイを使っていました。
ブラウン管ディスプレイは、長時間にわたり同じ画像を表示したままにすると、次にPCを操作して別の画像に切り替えても、前の画像が残ってしまういわゆる”画面焼け”という事象が発生していました。これらの画像焼けを回避するために、考えられた機能がスクリーンセーバーです。
スクリーンセーバーの利用目的は、時間とともに変化していきました。1980年代に入り、PCが普及すると、従来の画像焼けの回避以外に、画面を自分好みにカスタマイズするために利用されることが多くなってきました。そのため、よりエンターテインメント性が高いデザインやアニメーションを取り入れたスクリーンセーバーが増えていきました。
その後、ディスプレイの形式がブラウン管から液晶へと変化することによって、画面の焼き付き問題は大きく改善されていきました。一方、個人情報・機密情報の情報資産保護への関心が高まり、スクリーンセーバーはセキュリティ機能の一環として現在は利用されることが多くなっています。
スクリーンセーバーの設定が現在必要な理由
近年、サイバー攻撃によって個人情報や組織の情報資産が漏洩してしまうケースが拡がっています。これらのリスクを回避するために、現在ではスクリーンセーバーを使った画面ロックが活用されています。
PCの利用者が、会議や外出などのために長時間離席しPCの画面内容が見られる状況にあると、個人情報を盗み見されたり、許可されていない人が機密情報に不正アクセスするといった、重大なリスクが発生してしまう懸念があります。
そのため、これらのリスクを回避するために、一定時間操作がされていないPCを対象に、スクリーンセーバーの機能を活用して自動的に画面ロックをする企業が増えています。
そのPCの利用者しか知りえないパスワードが入力されなければ、画面ロックが解除されないために、情報漏洩のリスクを軽減するといったメリットがあります。
スクリーンセーバーの設定方法
次に、スクリーンセーバーの具体的な設定方法について、「Windows」「Mac」に分けて解説します。なお、OSのバージョンによっては、設定方法が変わる可能性もありますので、実際に設定するときには、Microsoftやメーカーのホームページなどで、最新の情報を確認しておきましょう。
Windows(Windows11)
- 画面中央下の「スタートボタン」をクリックし、「設定」をクリック
- [個人用設定]をクリック
- 画面右側にあるスクロールバーを下に移動し、[ロック画面]をクリック
- 画面右側にあるスクロールバーを下に移動し、[スクリーン セーバー]をクリック
- 「スクリーン セーバー」のボックスをクリック
- 「スクリーンセーバー」から、表示したいスクリーンセーバー(例:3Dテキストなど)を選択
- スクリーン セーバーに切り替わるまでの待ち時間を設定
- 「再開時にログオン画面に戻る」を選択
- 設定が終わりましたら、[適用]をクリックし、[OK]をクリック
Mac(macOS Sequoia15)
- アップルメニュー >「システム設定」と選択し、サイドバーで「スクリーンセーバ」 をクリック(下にスクロールする必要がある場合があります)
- たくさん表示されている中から、表示したいスクリーンセーバを選択
- スクリーンセーバのオプションを必要に応じて設定
- Macを操作しなかった際、スクリーンセーバ開始までの時間は以下の要領で設定
・アップルメニュー >「システム設定」と選択し、サイドバーで「ロック画面」 を クリック(下にスクロールする必要がある場合があります)
・「ロック画面」の「使用していない場合はスクリーンセーバを開始」から
時間を設定
スクリーンセーバー設定時に注意すべきポイント
スクリーンセーバーを設定するにあたって、特に注意すべき点は以下の2点です。
- スクリーンセーバーの起動開始時間
- スクリーンセーバー解除時のパスワード
それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。
スクリーンセーバーの起動開始時間
セキュリティ対策の一環でスクリーンセーバーを利用するときには、スクリーンセーバーの起動タイミングの設定が重要です。
一般的には、5~10分程度操作がされていない場合に、スクリーンセーバーを起動する場合が多いようです。この結果、短時間の離席であってもPC上の情報を保護できます。しかし、PCの利用方法によっては、5~10分以上となるケースがあります。
そのような場合には、必要に応じて自社のセキュリティ部門と調整し、時間調整を行うとよいでしょう。
スクリーンセーバー解除時のパスワード
セキュリティ対策の強化のために、スクリーンセーバーを利用する場合には、解除するためのパスワードの入力を必須としましょう。
パスワードを必須とすることで、個人情報の漏洩や不正アクセスを防ぐことが可能となります。パスワードは、推測されにくい複雑なものとして(例:英数字・大文字小文字・記号の併用など)、さらに定期的に変更することをおすすめします。
なお、プライバシーマークを取得するためには、このスクリーンセーバー解除時のパスワード認証機能を活用して、個人情報の漏洩を抑止する取り組みが必要となります。
オプティマ・ソリューションズでは、プライバシーマーク取得を徹底的にサポートいたします!
弊社では数多くのお客様のPマーク取得のお手伝いをしております。弊社は下記のような特長を持っています。
・メールへの返信や見積などへの対応スピードが速いので最短取得のサポートができる
・月々定額の分割払いができる
・東京、大阪、名古屋に支社がある
・オリジナルテンプレートからのカスタマイズができるので、工数の削減が可能
・使いやすいE-Learningツールを無料提供している(運用時に年に1度の教育が必須)
・コンサルティングを行う際、担当者の皆様自身にPマークの知識やコツを見つけていただいて、皆様の会社自体が成長していいただけることを心掛けています
しっかりと皆様のお話をお聞きして、御社に必要なことだけを説明して、親身に寄り添いながらサポートするのが当社のコンサルティングです。
創業20年、実績数も3,500件を超えました。
本Webサイトで認証取得/更新の体験談を多数公開していますので、ぜひご覧になってください。
これからPマークを取得される、または、更新をご希望される事業者様はぜひお気軽にご相談ください。