
(タイトル画像は首相官邸Webサイトより)
皆さんこんにちは。
プライバシーザムライ中康二です。
毎日のようにサイバー攻撃のニュースが報道されるなど、現代の日本のビジネス界を取り巻く状況に対して、政府は2月1日から3月18日までを「サイバーセキュリティ月間」と定め、集中的に情報発信やイベント開催などを行うことで、国民の意識の向上を図っています。今回はこれについて取り上げて解説します。
そもそも、政府としてのサイバーセキュリティへの取り組みは、内閣官房における情報セキュリティ体制の整備から始まりました。2005年には内閣官房に情報セキュリティを所掌する組織が置かれ、その後、サイバー攻撃の深刻化と法整備の進展を背景に、2015年に「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」へと改組されました。さらに2025年には、(通称)サイバー対処能力強化法の成立等を受けて「国家サイバー統括室(NCO)」が設置され、現在の体制へと発展しています。
このような組織改編を繰り返しているのは、サイバーセキュリティを取り巻く情勢の変化が早いことが一番の要因と言えましょう。もともと「情報セキュリティ」と言っていたところが、「サイバーセキュリティ」に変わっていることにも注目したいと思います。情報セキュリティとサイバーセキュリティは少し違います。
情報セキュリティは広く情報を守ることが目的であり、そこには紙の情報も含まれます。一方で、サイバーセキュリティは電子的な情報システムを主な対象としており、範囲は限定されますが、その中で単に情報を守るだけではなく、工場やインフラの稼働を守ること、さらに言えば国家安全保障の考え方まで含まれます。
なお、このような政府の取り組みに対して、「どうせ機械オンチの公務員が税金を無駄遣いしているんだろう」というような印象を持つ方もおられるかも知れません。しかし、2015年に発生した年金機構事件(標的型攻撃を受けて125万件の個人情報が流出した)の際、NISCが迅速に不正アクセスを察知して年金機構に対応させたなどの事例もあり、私としては一定の信頼を置いております。
さて今回は国家サイバー統括室(NCO)になって初めての「サイバーセキュリティ月間」です。これはNCOを中心に、産官学民が連携して、サイバーセキュリティに関する取組を集中的に行うものです。
2026年は「サイバーはひとごとじゃない」をテーマとし、一人一人が、サイバー攻撃による被害をひとごとではなく、自分ごとだと考えて、対策してもらえるようなコンテンツの発信、普及啓発を行うとしています。
その発端となるべく、高市内閣総理大臣からのメッセージが配信されています。
(画像をクリックすると高市首相の動画が再生されます)
高市さんらしい、力強いメッセージでした。
今年のサイバーセキュリティ月間においては、特に下記の3点の対策が強調されています。
①不正ログイン(パスワードは推測されにくいものを。多要素認証も使おう!)
②サポート詐欺(画面の警告には従わず、まずは周りの人に相談しよう!)
③フィッシング(偽サイトやなりすましメールに要注意。公式サイトやアプリを使おう!)
これら3点を強調した、下記のような啓発用の画像素材も提供されています。
(画像をクリックするとダウンロードサイトが開きます)
また、全国各地でサイバーセキュリティに関するセミナー、イベント、体験会などが多数開催されます。
(画像をクリックするとイベント案内ページが開きます)
ぜひ皆さんも今回のサイバーセキュリティ月間を機会に、今まで以上にサイバーセキュリティに関する理解を深め、事前の対策を講じることで、被害を未然に防いでいただきたいと思います。
サイバーセキュリティ月間2026・特設Webサイト
https://security-portal.cyber.go.jp/cybersecuritymonth/2026/
内閣官房 国家サイバー統括室
https://www.cyber.go.jp
日本年金機構から個人情報約125万件が流出。標的型メール攻撃による不正アクセスの可能性。(2015年の記事)
https://www.pmarknews.info/archives/51981726.html
この内容が皆さんにとって何かの参考になればと思います。
また、何か情報が入りましたら、皆様にシェアいたしますね。
プライバシーザムライ
中 康二











