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2025年に私がAIをどう活用したか?(ChatGPT/Gemini)

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プライバシーザムライ 中 康二です(オプティマ・ソリューションズ株式会社 代表取締役)。ソニー出身。プライバシーマークとISMSの専門家。個人情報保護/情報セキュリティに関して、最新の情報を皆様にわかりやすく発信しています。

皆さんこんにちは。
プライバシーザムライ中康二です。

昨年末に「私の「自分専用AI(GPTs)」の活用法」という記事を書きましたが、今回はその続編です。2025年12月現在、私がAIをどのように活用しているか、そして便利に使いこなすためのコツなどをまとめてご紹介したいと思います。

AIは「何でも教えてくれるヘルプデスク」へと進化している

改めて「AIとは何か?」を考えてみたのですが、最大の特徴は「一番間違いのない回答をする」ことだと気づきました。

これはどういうことかというと、AIは以下のような仕組みで成り立っているからです。

  1. インターネット上の知識をすべて吸い上げ、平均化して学習する
  2. その状態で何度もやり取りを行うことで、思考回路を磨き上げる
  3. 結果として、もっとも間違いがない、無難な回答を導き出す

つまり、AIは「もっとも確からしい正解」を返すツールなのです。人々が使えば使うほどトライアンドエラーが繰り返され、知識が磨かれることで、今や何を聞いてもかなり精度の高い答えが返ってくるようになりました。

というわけで、私はAIを「何でも教えてくれるヘルプデスク」として活用しています。以前なら検索エンジンで複数の情報を調べ、自分で結論を出していたようなことが、すぐに答えを得られるので非常に便利です。

例えば、実際にこんなことを聞いています。

  • 業務相談: MS365を使用しているお客様に対し、標的型攻撃メール演習を実施したい。不審なメールとして拒否されないよう、ホワイトリストに登録する方法を教えて。
  • PCトラブル: 自宅のミニパソコンを24時間通電させたいが、動作が不安定で落ちてしまう。対策はある?
  • 料理: ほうれん草のおひたし、おすすめの味付けレシピを教えて!
  • 生活の知恵: ふるさと納税でリンゴが沢山届いた。長期保存する方法は?
  • 素朴な疑問: 「日中友好」って言葉、中国人にも通じるかな?

このように、仕事からプライベートまで、どんなことでも適切に答えてくれるので助かっています。

ただし注意点もあります。AIはマニアックな質問になるほど「ハルシネーション(幻覚)」を起こしやすい点です。間違ったことでも自信満々に答えるため、鵜呑みにせず、事実確認をしてから行動することが重要です。

例えば、私は鉄道趣味があるのですが、「東急東横線にはどうして8両編成が残っていて、10両編成に統一しないの?」というような濃い質問をすると、かなり怪しい答えが返ってきました。専門的な分野では、まだまだ注意が必要です。

Geminiが驚くほど進化してきた

現在のAI革命の口火を切ったのは、やはり2022年11月の「ChatGPTの登場」でした。まるで晴天の霹靂のように現れ、そこから自然会話ができるAIの時代が始まりました。

それ以降、私もChatGPTをメインで使用してきましたが、2025年に入りGoogleの「Gemini」が急速に進化し、ChatGPTと同等かそれ以上の回答を返すようになってきました。

特に当社ではGoogle Workspaceを契約しているため、GeminiのPRO版が利用でき、「入力した情報が原則としてAIの学習に使用されない」というセキュリティ上のメリットもあります。そのため、最近は積極的にGeminiを活用するようになりました。

昨年紹介した「自分専用AI(GPTs)」と同様に、Geminiにも「Gems」という機能があります。同じようなカスタム指示を設定し、両者を使い比べています。

「新しいチャットを作らず、同じチャットを使い続ける」

私なりの使い方のコツとして、「毎回新しいチャットを作らず、一度作成したチャットを使い続ける」ことを習慣にしています。

ChatGPTもGeminiも、標準ではすぐに新しいチャットを作成するUIになっています。しかし、毎回新しくチャットを作成すると、前提条件を一から指示しなければならなかったり、文脈が引き継がれずに回答がピンボケになったりします。

これを避けるため、同じテーマであれば既存のチャットを使い続けるとスムーズです。

難しく考える必要はありません。例えば「ほうれん草のおひたしのレシピ」を質問したチャットがあれば、そのタイトルを「●レシピ相談」などに変更しておきます。以降、料理の相談はそのチャットを使うようにするだけです。

そうすれば、「次は小松菜の場合を教えて」と入力するだけで、AIは「おひたしの話だな」と理解して答えてくれます。

自分の興味関心に基づいて、そういう目的別のチャットを複数用意しておいて、使い分けるのです。この習慣をつければ、わざわざ専用のAI(GPTsやGems)を作り込まなくても、かなり精度の高い応答が得られるはずです。

今後に期待するのは「もっと大量のファイルを読み込ませたい」

2025年現在、まだ十分にサポートされておらず、今後期待したい機能は「大量のファイルを読み込ませて解析すること」です。

例えば、「自分専用健康コンサルタント」を作り、過去の健康診断結果をすべて読み込ませて解析したいのです。「健康を保つ観点から現在はどんな状態で、今後どんなリスクがあり、何を気にすべきか」といったアドバイスが欲しいところです。

しかし現状のChatGPTやGeminiでは、一度に読み込めるファイル数に制限(20〜30程度)があり、大量のデータを一気に扱えません。ここが少し残念な点です。

Googleの「NotebookLM」であれば上限なくファイルを読み込めますが、こちらはGeminiとは異なり「資料の要約」に特化しており、「あなたの資料にはこう書かれています」という回答になりがちです。やはり「コンサルタント」や「ヘルプデスク」として自律的なアドバイスが欲しいので、少し物足りなさを感じます。

2026年には、ChatGPTやGeminiが大量のファイルを読み込み、真の意味で「自分専用のアドバイザー」として機能してくれることを期待しています。

この内容が皆さんにとって何かの参考になればと思います。

今後も新しい情報が入りましたら、皆様にシェアいたしますね。

プライバシーザムライ
中 康二(本記事の作成にあたり、Gemini君とChatGPT君にテキストを推敲してもらいました)

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